遠野・最恐心霊スポット「山伏屋敷」の伝説(2)





遠野・最恐心霊スポット「山伏屋敷」の伝説(1)より続く

職人たちと社長は、酒をかっくらった。若い者も全然気にしてない。昼間の疲れもあってか、酒量もどんどん増えていく。全員が酩酊する中、ひとり、社長だけ奇妙な足音を聞いていた。

「ん? なんだ」

耳を澄ます社長。すると、確かに音が聞こえる。

「パタパタパタパタ」




何者かが廊下を走っていく。小さな足音だ、子供なのだろうか。恐怖に顔を引きつらせ、社長が叫んだ。
「誰だ!」

社長は背後に広がる廊下の方を振り返ったが誰もいない。

「おかしいな、まぁ寝ちまえば問題ないだろう」

社長は、疑問に思ったものの、他の連中は酒に酔っていてまったく気にしていない。だが、社長の耳にはその足音がこびりついて離れなかった。

「気持ち悪いな、とにかく寝るか」

社長が促すと、全員がごろりと横になった。一同が静まりかえると、足音が鮮明になった。

「バタ、バタ、バタ、バタ」

先程より、やや音が大きい。




「やっぱり、聞こえる。これは気のせいじゃない」

社長は確信した。他の連中も、一人づつ酔いが覚めていく。

「あの足音はなんだ」
「誰かが廃屋の廊下を走ってるぞ」

全員が足跡を確かに聞いた。

「バタ! バタ! バタ! バタ!」

音が更に大きくなった。

※続く

(監修:山口敏太郎 ミステリーニュースステーション・アトラス編集部)

画像©PIXABAY

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