イギリス中部、バーミンガムの裁判所が7月4日に「黒魔術で脅迫し、売春を共用した」罪でリベリア生まれの女性に禁錮14年の判決を言い渡したという事件が起きた。
今回判決を言い渡されたのは看護師のジョゼフィン・イヤム被告(51)。彼女はナイジェリア人女性5人にブードゥー教の黒魔術をかけ、彼女らに移民としてドイツ入りさせて売春を強要していたという。
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被告が行った儀式は、鶏の心臓を食べさせて虫の入った血を飲ませるというもの。呪いをかけられた女性たちは北アフリカを経由して地中海を渡り、イタリアから上陸してきていた。女性たちは地中海で救助されてようやく上陸を果たしていたこともあり、判事は売春強要とともに「救助されなければ被害者たちがどうなっていたか、危険性を理解しながら意に介さなかった」点を非難した。
アフリカではこのような黒魔術が今も生きており、ゾンビなどで知られるブードゥー教の前身となった様々な呪術が伝わっており、威力や効果を信じる人も多い。
現在ロシア大会が開催中のワールドカップでも、アフリカ諸国の代表選手がチームのスタッフに呪術師を導入したことがあったり、実際に試合で相手を呪おうとして騒動になったケースも存在している。また、他者を呪って危害を加えたとして呪術を行ったものが逮捕される事例も多い。
今回はイギリスの判決であり、売春強要や脅迫の罪であったが、アフリカであれば更に呪術をかけたことも罪状になったのかもしれない。
(勝木孝之 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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