毎年、夏恒例の大型番組『24時間テレビ 愛は地球を救う』(日本テレビ)の裏番組として放送される、ある番組が現在、一部で大きな話題となっているようだ。
今年の『24時間テレビ』は8月25日(土から26日(日)に放送予定だが、初日の8月25日の21時からはNHK Eテレにて2016年に大ヒットした劇場アニメ『聲の形(こえのかたち)』(監督:山田尚子)が地上波で初放送となる。
『聲の形』のあらすじは聴覚の障害によっていじめを受けていたヒロインと、いじめの中心人物である主人公の少年の2人の触れ合いが描かれた作品で、多くの映画ファンからは「2016年No.1の問題作」とも称されている。
さて、上記のあらすじからもお判りになるように、この作品には聴覚障害を持つ少女が登場している。そして、もはや今更の説明は不要であろうが、毎年の『24時間テレビ』のテーマは「社会福祉」である。つまり、『24時間テレビ』の裏番組として『聲の形』を初放送するEテレの番組編成には「何かしらの魂胆があるのではないか」と訝しげな目が向けられているのだ。
現にEテレは、2016年度の『24時間テレビ』放送時、『バリバラ〜障害者情報バラエティー〜』という障害者をテーマにしたバラエティ番組を裏番組として放送。しかもその日のテーマは「検証!『障害者×感動』の方程式」という24時間テレビの内容を明らかに意図したもので、各方面では「日本テレビVS NHKEテレ」と話題になっていた。
今回の映画『聲の形』も恐らくは『24時間テレビ』を猛烈に意識した挑発であることはほぼ間違いなく、またこの不自然な編成には再度『バリバラ』のスタッフが関与しているのではないかと話題になっている。
ただし考えようによっては、これこそ昨今では珍しい火花バチバチ「プロレス的な競合」の裏番組として注目を集めているという。
(安坂由美彦 ミステリーニュースステーション・ATLAS編集部)