東京MXほかで放送されていた人気アニメ『ウマ娘 プリティーダービー』(2018年4月~6月)が6月20日、番組を応援するファンに向けて異例の「お願い」を行ったことが話題になっている。
この日、『ウマ娘』の公式HPには「応援してくださっているファンの皆さまにご注意いただきたいこと」と題し、ファンに向けて「キャラクターならびにモチーフとなる競走馬のイメージを著しく損なう表現は行わないようご配慮いただけますと幸いです」という声明文を発表した。
関連動画
アニメ『ウマ娘 プリティーダービー』ノンテロップOP&ED ©TOHO animation チャンネル
ここで指摘している「イメージを著しく損なう表現」とは、二次創作やファンアートのことを指しており、具体的には『ウマ娘』のキャラクターを使った卑猥なイラストなどを発表しないようファンにお願いしているものだという。
これは『ウマ娘』が、実在する競走馬をモデルにした美少女キャラを多数登場させているため、それに伴う関係者(調教師や場主、騎手など)が迷惑を被る可能性があり、このような声明文を発表するに至ったようだ。
本来、卑猥なイラストを含む「二次創作」は著作権侵害には該当しないファンアートの一貫と見なされているために、公式の一次媒体からこのような「お願い」が入ることは極めて希であり、現在『ウマ娘』のファンの間で動揺が広がっているようだ。
特に発表のあった6月後半は、8月中旬に国際展示場で開催される『コミックマーケット(コミケ)』に向けての準備の真っ最中である。既に『ウマ娘』関連のイラストや漫画を執筆しているサークルも多数あり、なかには「もっと早く言って欲しかった…」と泣く泣く制作を諦めるサークルもあるという。
なお、あくまで陰謀論の一種だが、今回の『ウマ娘』の声明文発表には日本政府が大きく関わっているのではないかとの噂もあるようだ。
『ウマ娘』はJRA(日本中央競馬会)が「若者に競馬をもっと身近に感じてもらおう」というコンセプトのもと製作委員会を結成した作品であり、企画者はJRAの監督先である農林水産省が大きく絡んでいるという話がある。つまり、今回の声明文は政府直属の関係者からの声であり、無視すれば政府より何かしらの抑圧があるのではないかと噂されている。
ただし上記はかなり眉唾ものの話ではある。しかし、『ウマ娘』の製作委員会の遥か上には「日本政府」が顕現することは間違いない。
いよいよ日本は政府が全頭指揮で「萌えアニメ」を作る時代になったということであろうか・・・。
(安坂由美彦 ミステリーニュースステーション・ATLAS編集部)