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「的中する予言」はこうしてつくられる!?予言を信じるメカニズムとは…





今年の6月に入って注目を集めた予言がある。

それは「6月21日にM10の大地震が発生、日本の国土の大半が消滅する」というものだ。これは本アトラスでも何度か紹介しているが、ブラジルの予言者ジュセリーノ氏によるものである。

彼は夢で見た光景やメッセージを紙に書き取り、読み説くことで未来に起きる事を知るのだという。なお、彼は予言で知り得た情報を関係者に知らせる際、役所に届け出て、事件が起きる前に予言したものであることの証明ができるような処置をとっている。そのため、後出しなどの工作ができないのでジュセリーノ氏の予言は信憑性が高いとされてきた。




一説には予言の的中確率は80%を超えるともされている。そのため、彼の予言を信じる人は少なくない。

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彼が予言者として注目を集めた背景には、その「後出しが出来ない予言方法」と、「9.11テロを予言していた」という点にある。だが、厳密には彼の予言方法には後出しが疑われるものや、警告文書の日付に疑問符がつくものが多く、メディアに出た際の誇張が彼の予言者としての印象を形造るのに一役買ったと思われる。

なお、ジュセリーノの予言には外れたものも多く存在している。

例えばマヤの予言で注目された2012年にはジュセリーノ自身も終末予言を残しており、以下のように語っている。




「2012年は疫病が蔓延し、人類の滅亡が始まる。また、アマゾンの森林が焼き払われて砂漠化が始まり、年末の12月6日には『黒い雲の時代』都呼ばれる気象的な混沌の稀代が始まるだろう」

勿論実際にはどの事象も発生していない。

毎年のように出てくる多くの怪しげな予言は外れるのが普通なのだが、奇跡的に当たった時はインパクトも大きく、様々なメディアに取り上げられて多くの人の記憶に残る。多くの予言は「当たった」という受け手の印象によって形作られるものでもあるのだ。

(加藤史規 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像『ジュセリーノの予言