UFO・UMA

古代の文献は未知の惑星発見の手がかりになるか?





人類は長い間、空を見てきた。そして遺跡の壁画や宗教画、タぺストリーなどに記して語り伝えてきた。そんな伝統的な美術品の数々が、太陽系第9惑星の所在を特定する助けになるのではないかと考える科学者は少なくない。

カリフォルニア工科大学の研究者たちは、地球の質量の最大10倍、軌道周期が2万年にもなる第9惑星が存在する可能性について研究している。

この惑星が存在する可能性については激しい論争の対象となっており、理論上は存在する可能性もあるが確認することは非常に難しいとされているものだった。中には話が独り歩きして、陰謀論に使われてしまったりもしている。そこで、現在ではなく過去の人々が残した記録を遡って第9惑星の実在に迫ろうという試みが行われているという。

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この第9惑星に関する最新の研究は、中世のマリリナ・セサリオと北アイルランドのベルファストクイーンズ大学の天文学者、ペドロ・ラセルダによって行われており、中世のタペストリーや文書を使って、何百年も前の空に見えた天体現象の詳細を調査。第9惑星の存在に迫ることを目指しているという。

「古い英語やアイルランド語、ラテン語、ロシア語文献による彗星の歴史的記録は豊富で、長い間見過ごされてきました。中世初期の人々は、今日よりも天で起きていた現象に魅了されていた様子が解ります」

タペストリーから得られた情報は、第9惑星の位置を予測するのに役立つという。

「現在知られている彗星の軌道から、コンピュータを用いて中世の頃の空に見えていた彗星や天体を算出することができます」とLacerdo氏は述べている。また、中世の彗星に関する計測を行うことで、どの演算が最も効果的に計測できるかを調べ、精度を上げることもできるとのこと。

果たして、謎の第9惑星の証拠は見つかるのだろうか。

(飯山俊樹 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像&動画 ©The Cosmos News YouTube