4月3日現地時間午後12時46分、アメリカはサンフランシスコのYouTube本社に何者かが襲撃し発砲、3人の重軽傷者が出るという事件が起きた。
通報を受けて数分で警察が現場に到着したが、現場は非常に混乱した状態だったという。警察は本社ビル前方にて撃たれた負傷者を発見、その後容疑者とみられる女性の遺体を発見したという。女性は手に拳銃を所持しており、自分に向けて発砲したとみられている。また、近隣の店舗では容疑者に撃たれたと思われる負傷者2人を発見している。
3人はザッカーバーグ・サンフランシスコ総合病院に緊急搬送され、36歳の男性が重体、32歳の女性が重症、27歳女性は容態が安定しているという。また、逃走の際に軽傷を負った人物も病院に運ばれている。
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YouTube本社を襲撃した人物について、現地のサンブルーノ警察はカリフォルニア州在住の女性ナシム・アグダム容疑者(39)と特定。現在犯行の動機について調べているという。CBSNewsによると、容疑者の父親が警察に「娘が数日間行方不明になっている、YouTubeに対して一方的な怒りの感情を抱いているようだ」と相談していたと報じている。
アグダム容疑者はヴィーガン(絶対菜食主義者)としての活動を行っていたようで、頻繁に自身の主張をYouTubeに動画投稿して公開していた。その内の一つでは、Youtubeが動画削除や投稿フィルタリングを行って自身を差別している、と憤りを露わにする動画も投稿されていたようだ。
また、自身のサイトでも投稿した動画の再生数増加をYouTubeが妨害している、広告収入が操作されて減少していると画像付きで主張するなどの行為を繰り返していた。
YouTubeは今回の銃撃事件を受け、アグダム容疑者のアカウントを削除。他にもインスタグラムやFacebookのアカウントも停止・削除されているという。
警察は容疑者が犯行に至った理由についてさらなる捜査を進めていく予定だという。
(勝木孝幸 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像&動画 ©CBS Los Angeles YouTube