「かぼちゃの馬車」のブランドで知られている、シェアハウスの販売会社スマートデイズ社(旧スマートライフ)の経営状況が大きな社会問題になっている。
同社のビジネスモデルはこうだ。「かぼちゃの馬車」という女性向けシェアハウスを大手企業の比較的金銭的に余裕のあるサラリーマンに販売。そのシェアハウスのサラリーマンオーナーにかわり同社が入居者を集め、家賃回収をするというものであった。
当初は、販売会社のスマートデイズ社がサラリーマンオーナーに対して、30年間の家賃保証を確約していたが、 突如家賃の振り込みが中止された。現在、物件のオーナー13人が計2億円の損害賠償を同社に求める訴訟を東京地裁に起こしているが、先行きはどのようになるか全くわからない。
2013年8月から同社は東京を中心に女性専用シェアハウスを販売してきた。2017年10月までになんと600棟以上のシェアハウスを販売、管理しており、順調に成長してきた。 昨年10月にメインバンクのスルガ銀行の融資がストップし、今回の破綻劇に繋がった。
この無謀な拡大路線と破綻は、メインバンクであったスルガ銀行にも責任の一端があると指摘する声もある。
いずれにしろ、シェアハウスオーナーになって老後を豊かに過ごしたいというサラリーマンの淡い夢を打ち砕き、住宅ローン以外の余計な借金を背負わせた責任は重いといえよう。
(中村昭代 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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