3月17日19時から放送されたTBSの特別番組『世界ふしぎ大冒険!TBS60年の貴重映像を大公開〜もう見られない世界・幻の瞬間!』にて「衝撃シーン」が放送された。
本番組はTBSのアーカイブに残された貴重な映像、今となっては放送できない衝撃的な映像などを一挙放送する番組だった。
取り上げられた番組は50代以上には懐かしい『兼高かおる世界の旅』、現在も放送している『世界ふしぎ発見』などの数番組から構成されていたが、中でも「もう撮影できない!世界の驚きの風習」というテーマで放送禁止スレスレのショッキングな映像にはこの番組を見ていた視聴者のほとんどが目を奪われたはずである。
それは中国の南西にあるチベット自治区でかつて行われていた「鳥葬(ちょうそう)」の映像である。
鳥葬とはチベット仏教に伝わる独特の葬儀で、息絶えた遺体を野生のハゲワシなどに食べさせることをいう。
『世界ふしぎ大冒険』では鳥葬台へ乗せられた遺体が鳥葬師の手によりバラバラに裁断されるカットが放送されたほか、バラバラになった人肉をハゲワシの群れが奪い合いながら食べるシーンがモザイクなしで放送された。
この映像にスタジオにいた南海キャンディーズの山里亮太はショックのあまり「スゴい映像じゃないの?」青ざめながらコメントしたほか、ネットでは「噂には聞いてたけどはじめて見た!」「食事時に流すにはかなりギリギリだなぁ」と大きな話題になっていた。
鳥葬は「人間の魂を自然へ返す」という意図で行われ、チベット自治区ではその様子を一般観光客や海外のカメラマンたちへ公開していたが、2006年の1月頃からチベット自治区政府では鳥葬に関する条例を公布し撮影や見物等を禁止したため、今となっては本当に見ることができない、正真正銘の「貴重映像」だったのだ。
近年、ドキュメンタリー番組はテレビ朝日の『陸海空 地球征服するなんて』にて調理中の猿の頭蓋骨の映像が放送され大きな話題になったが、今回の鳥葬の様子を撮影した映像もそれらに匹敵する放送ギリギリのかなり攻めた番組であったのではないだろうか。
(文:江戸前ライダー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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