しっぽにスクリューのある怪物?アメリカの「スノリゴスター」

アメリカの民話を見ていくと、妖怪とも妖精とも付かない奇妙な生物が登場する事がある。そんな不思議な生物たちをまとめて紹介している書籍が1910年 に出版された「木こりの森の恐ろしい動物たち」だ。

この書籍はミネソタ州の国家保守林保全官のウィリアム・トーマス・コックスがアメリカやカナダで伝えられていたフォークロアに登場 する生物たちを紹介したもの。 挿絵は森林局長官を務めたCoert du Boisが担当している。

19世紀から20世紀という比較的新しい時代に生まれた妖怪たちだからか、その造形は日本や欧州など、他の地域と比較するとかなり変わった特徴を持っている。

例えばこの「スノリゴスター」という生物がそうだ。アメリカ南部のヒノキが多く生えている沼地、特にフロリダ州のオケホビ湖一帯に住んでいるとされている。




スノリゴスターは巨大なワニに似ているが、 全身が長い艶のある毛皮で覆われており、 背中に一本の長いスパイクを生やしている。 足やヒレに該当する部分がない代わりに、 しっぽの先端に蒸気船のスクリューに似た骨が出ているのだという。

スノリゴスターは沼地の泥の中に住んでおり、この尻尾のスクリューをたくみに使って進むという。獲物を見つけた時の動きは素早く、泥の中から跳びかかって背中のスパイクで突き刺してしまう。そしてスパイクから獲物を落とした後にプロペラでずたずたに引き 裂いて食べてしまうのだという。

フロリダのデフニアック・スプリングス在住のエルドリッジ氏は、黒人の奴隷とともに湿地に行った際にこの怪物に出くわしたと証言 している。銃を持っていたために仕留めようとしたが、素早さと凶暴さを目の当たりにした彼は逃げる方を選んだ、と紹介されている。

(田中尚 山口敏太郎事務所 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)




 

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