妖怪のミイラと言えば、河童や人魚のミイラしかりさほど大きくないものが多い。
大半は1メートルあれば大きな方で、全身揃っていて巨大なものは九州に存在する鬼のミイラなど数は非常に少なく珍しいものとなっている。
そんな人間より大きなミイラのひとつがこちら。男女二人に挟まれて、人間より巨大で異様な顔をした生物が立たされている。何故か首からロザリオをかけており、足元には巨大な尾びれがある。人間より巨大な人魚なのだ。
こちらの人魚は1960年代に撮影されたもので、アラビア半島南部のイエメン共和国の湊町アデンに存在するというもの。1905年にHamrham島にてJohn Khakuという船長が捕獲して連れ帰ったものだという。
この写真は現地のホテルが発行したポストカードのうちの一枚であり、非常に衝撃的な見た目だったためテレビ番組などで公開された際には話題となった。
だが、見ての通りこの人魚の正体は人魚伝説のモデルになったとされる生物のジュゴンであった。しかしインパクトのある見た目の印象の方が強く注目されたのだそうだ。
(加藤史規 山口敏太郎事務所 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)