以前、ATLASでは子供向けゲームに登場した信じられない放送禁止用語のメッセージについてご紹介したが、今回も同じくゲームに隠された、有り得ない謎メッセージについてご紹介したい。
今から30年前、1988年に発売されたファミリーコンピュータ(ファミコン)のゲームソフト『えりかとさとるの夢冒険』が発売された。
『えりかとさとるの夢冒険』は当時のアドベンチャーゲームには珍しく、2人同時プレイ用モードの実装、クオリティの高いグラフィックやサウンドなどが当時のゲームマニアに圧倒的支持をされたソフトであった。
ところがこの『えりかとさとるの夢冒険』は、ほんわかした世界観とは裏腹に実はとんでもない「時限爆弾」が仕込まれていたことが発売から16年が経過した2004年に発覚したのである。
それは、ゲームクリア後に見られる隠しモードの存在である。
『えりかとさとるの夢冒険』ではエンディング場面で、ある複雑なコマンドを入力すると『ひでむし』なるスタッフが内々の秘密をリークしたようなメッセージが表示される隠しモードが作動するのだ。
その暴露メッセージとは・・・
「すべてはいいおもいでだと ふざけんじゃねェ このばでおれいしちゃうよ」というような言葉から始まり、「まず、かいはつとちゅうで おとことにげた ○○○○○○ てめェーだよ てめェー」と突然、特定した個人を急に罵る口調になり、「アルバイトのくせして きかくに ケチつけるな」「おいしいとこだけもってっ た ○○○さん。きみの アブノーマルなせいへきを ぼくはしっている。」などと、このゲームの製作スタッフと思われる人物たちの秘密を続々と吐露。
その文字数は1000字に及んでいるというから驚きだ。とてもじゃないが、子供には見せられるようなモノではない。
なお本作の暴露メッセージの全容は、その真相が不明なままであり、現在ではゲーム業界の「理解不能な黒歴史」として記録されている。
(文:パンダ・レッサーパン・ダグラフ ミステリーニュースステーション・ATLAS編集部)
画像『えりかとさとるの夢冒険』