今や芸能人の不倫や隠し子など次から次へと週刊誌が暴いてしまう。有名人にプライバシーなどない時代だ。
昭和のスターであり、霊界の研究家として広く知られた丹波哲郎は全てにおいてスケールのデカい男であった。彼がもし今も存命中であったのならば、週刊文春など全く気にも留めずに自由に振るまっただろう。
とにかく奔放な人であり、セリフが台本の5ページ以上ある仕事は受けなかった。当然、現場にはセリフを全く覚えてこない。その場で速攻で覚えるのだ。
また、どんな仕事でも必ず2回断って、3回目に引き受けた。また、仕事を取りすぎるマネージャーが嫌いであり、仕事を取りすぎた優秀なマネージャーでクビになった人物がいたという。丹波にとって優秀なマネージャーとは、なるべく仕事を取らない人物のことだ。
隠し子が発覚した時も、悪びれる様子もなく、こう言い放った。
「そんなこと、タクシーの運転手だって知ってるよ」
なんとも豪快な話だ。
有名な都市伝説では、丹波が警察官に車を止められた時に、ドアのウインドウをゆっくりと開けこう言ったという。
「いやーご苦労、Gメンだ」
そう言われた警察官も思わず敬礼をしてしまい、丹波の車をそのまま見送ったという。
他にも、周りの女性を片っ端から口説いており、しまいに誰とエッチしたのか分からなくなり、口説く前に女性へと
「お前、オレと寝たことあったかな?」
と聞いてから言い寄っていたという。
昨今であれば、ネットやワイドショーで袋叩きに会っているはずである。まったくあまりにスゴ過ぎて、驚く話ばかりだ。しかし、少々この時代とこのキャラクターを羨ましく感じさせるのは何故だろうか。
丹波哲郎に関してアトラスでは過去に「真田太平記と真田丸をつなぐ草刈正雄、丹波哲郎も降霊?」という記事を掲載している。
(山口敏太郎 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像『大俳優 丹波哲郎』