酒蔵に住み着き、良い酒をつくる手伝いをしてくれる妖怪「豆狸(まめだ)」

 豆狸(まめだ)は西日本に出没すると言われる妖怪である。

 同じ漢字表記で「まめだぬき」と読む妖怪がいるが、それとは別である。なお、「豆狸(まめだぬき)」は普通の狸より小型だが変化の能力が非常に高いものがこう呼ばれている。

 兵庫県灘地方に伝わっている「豆狸(まめだ)」は酒蔵に住むと言われており、夜中に酒樽から酒がこぼれるような音をたてたり、ほうきを持って走るような音をたてるとされている。

 取り立てて悪さをするわけではなく、酒蔵ではむしろ豆狸が1、2匹は住み着いていないと良い酒ができないともされていた。

 海外でも、酒蔵に住み着いて樽からこっそり酒を飲んでしまうクルラホーンという妖精がいる。

 怠け者の妖精だが酒蔵の守り神でもあると言われており、クルラホーンへの分け前を与える酒蔵からは良い酒ができると言われている。国は違えども、よく似た種類の妖怪が伝わっているケースであるといえる。

(監修:山口敏太郎/田中尚 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像©Wikipedia 『土佐化物絵本』にある高知県の豆狸の妖怪譚




 

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