アトラスでも何度か取り上げている超常現象にファフロッキーズ現象というものがある。
空から魚や石など、普通なら降ってこないはずの物体が雨のように空からやって来るというもので、「Falls from the skies」空からの落下物を示す言葉からこの現象の呼び名が付けられた。
最近の興味深い事例としては、甲子園での阪神対ヤクルト戦中に空から魚が降ってきたというものがあった。なお、こちらは上空を通過した鳥が吐き出して落としたものとみられている。
大量に魚などが降ってくる原因、原理としては竜巻などで上空に巻き上げられた物体が遠隔地に落下するのではないかと見られているが、中には自然現象などでは到底説明がつかないケースも存在している。
中でも不気味なものが「血の雨」だ。
1869年、アメリカ・カリフォルニア州ロス・ニエトスの農場に3分にわたって降り注いだのは大量の血の雨だった。不気味なことに、この雨の中には肉片らしきものや人の髪の毛も混じっていたと言うのである。何者かが殺害され、空からミンチになって降ってきたとでも言うのだろうか。
同様のケースは他の地域でも報告されており、1890年にはイタリアのカラブリア、メシナディでも血の雨が、1968年にはブラジルのカカパヴァで約5分間血と生肉の雨が降り注いだという。
スプラッタ系ホラーを彷彿とさせる事件だが、いずれも実際に起きたことである。そして原因や、哀れな被害者がいたのかどうか等は全くの不明となっている。
しばらくは発生していないようだが、この不気味な雨が再び降ってくる日がまたやって来るのだろうか。
(加藤史規 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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