相撲界が今揺れに揺れている。日馬富士の暴力事件から引退勧告、その件に関わる相撲協会と貴乃花親方の確執など、大相撲が今まさに存亡の危機に陥っている。
アトラスでも都市伝説的視点から相撲を分析してきた。日馬富士の暴力事件は安倍内閣の陰謀だったとか、抱き茗荷紋の呪いと解説してきたわけだ。
さて、イメージは著しく悪くなっていくばかりの大相撲であるが、相撲部屋の見学に行くと各部屋独特の味付けのちゃんこ鍋が振るまわれる事は良く知られている。
このちゃんこ鍋という食事のルーツはいつからなんだろうか。
実を言うと江戸時代にはなかった。明治初期までは各自別々にご飯を食べていたが、明治時代の途中から大量のご飯を作るために大きな鍋でちゃんこ料理を作るようになったらしい。
しかし、気になるのは鷄で出汁をとるちゃんこが多い理由だ。どうやら鶏は、二本足でしっかりと立っているから、力士にとって縁起が良いとされたわけだ。
現在も、両国国技館の地下で焼き鳥が製造されているのも、相撲界で鶏が縁起が良いとされるからである。
逆を言うと、豚や牛は4本足で歩いており、力士が負けた時に手をつく様子に似ていることから嫌われたらしい。魚に至っては手も足も無いことから、手も足も出ないということにつながるらしく、これまた避けられたのである。
やたらと、ジンクスにこだわる大相撲だが、今回の暴力事件はジンクスや慣例にこだわることなく、近代的な改革をしていただきたいものである。
(山口敏太郎事務所 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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