【未だに謎と陰謀が囁かれる、世界中のファンの希望を絶った「ジョン・レノン暗殺事件」から続く】
こればかりではない。更に信じられない運命の流転がある。
暗殺事件の5年後、1985年の事だが、アメリカ・NBCテレビが「John and Yoko: A Love Story」というタイトルのテレビ映画を制作することになった。ジョン・レノン役を新人役者のマーク・リンゼイという男が演じることがほぼ決定していた。
だが、オノ・ヨーコはその俳優の応募書類を見て驚く。彼の正式なフルネームは”マーク・リンゼイ・チャップマン”だったからだ。最愛の夫を殺害したあの”マーク・デイビッド・チャップマン”と、なんとミドルネームだけが違う、同姓同名だったのである。
ヨーコは忌み嫌い、マーク・リンゼイ、正式名マーク・チャップマンをその役から降ろすように進言したのことは言うまでもない。勿論、二人のチャップマンは別人でなんの関係もなかったのであるが・・・。
それにしても、ジョン・レノンはマーク・チャップマンにいかなる理由で射殺されてしまったのだろうか。
一般的にはマーク・チャップマンの歪んだファン心理からの犯行であると説明されてきたが、チャップマンには明確な動機はない。しかも、目撃者によるとチャップマンはジョンを射殺する直前まで「ライ麦畑でつかまえて」を読みふけっていたらしい。
これはどういう意味であろうか。
一説には、チャップマンはマインドコントロールされていて「ジョン・レノンを射殺しろ」という暗示をかけられていたと言われている。
その射殺命令が動き出すキーワードとして「ライ麦畑でつかまえて」が設定されていたのではないだろうか。つまり、ある組織にマインドコントロールされたチャップマンが、ジョン・レノンのアパート前に降ろされる。手には「ライ麦畑でつかまえて」という本が持たされている。
何気なく本を見たチャップマンの脳内で、暗殺指令が目覚め、そこにジョン・レノンが帰宅したという図式があるというのだ。
このようにマインドコントロールを利用した米国政府による暗殺説も根強い。つまり、アメリカという国家にとって、ラブ&ピースを合い言葉に、世界平和や戦争反対を提唱するジョン・レノンは排除すべき対象であったのだ。
2006年、驚くべきものが公開された。
なんとFBIは2006年12月20日、ジョン・レノンに関する10件の機密文書を公開したのである。この文書の存在は以前より噂されてきたのだが、度重なる開示請求にもFBIは米国政府の存在を脅かすと理由づけ、同文書の公開を拒んできたのだ。
そしてこの文書で驚くべきことが判明した。ジョン・レノンはやはりFBIの監視対象であったのだ。平和主義活動家として知られていたレノンと妻のオノ・ヨーコの活動はやはり、国家から敵視されていたのである。
因みにジョンレノンに関しては不思議な話がいくつか伝えられている。アトラスでは過去にジョンレノンが宇宙人に会っていたとか、ジョンの霊と交流している霊能者とか、ジョンがUFOを目撃していたとか、記事として掲載してきた。本当に不思議な逸話の多い人物である。
(山口敏太郎 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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