2006年、長野県諏訪市で発生した「諏訪地方連続放火事件」の犯人の女性「くまぇり」が求刑された懲役10年を終え2017年に出所予定だという。
「諏訪地方連続放火事件」は当時まだ珍しかったブログを使い、自ら放火現場を投稿した劇場型犯罪として有名で、犯人の女性はネットアイドルだったことが判明し話題になった事件である。また、逮捕当日は『SPA!』のグラビアモデルの仕事をしておりグラビア用に撮影した写真がニュース番組に使われるといった騒動もあった。
くまぇりは獄中手記によると3年がかりで大検を取得。フォークリフトや危険物取扱者など多数の資格も取得し社会復帰を目指しているという。
現在、くまぇりは30歳。年齢も若いため社会人として出所後は一般の女性として生きていく準備をしているという。
しかし一部では出所にあわせて、くまぇりの獄中記の販売を検討している出版社があるという。くまぇりはまだブログが一般的になる前から文章やイラストを発表しており、文才については一部では高い評価を得ていたため、獄中記の出版をしたい出版社も多いという。
現在、くまぇりは月刊『創』にて漫画を連載し電子書籍も発売している。
出所すればさらにオファーは増えると思われ、今後の活動が期待されている。
もっとも、「元犯罪者の自叙伝」は昨年話題になった酒鬼薔薇聖斗こと元少年Aの本が問題になったこともあり、各出版社は獄中記に対し慎重になっている状態ではあるが、来年出所すると思われるくまぇり自身に出版する気持ちがあるのかどうかは今後の注目といえるだろう。
(文:横須賀小禄 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)