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闇へ消えた「爆弾魔」!連続爆破事件の犯人「草加次郎」とは何者か

爆弾テロや爆発事件といえば、遠く海外の話のように聞こえるかも知れないが、つい数十年前では日本でも多数の爆弾を用いた無差別殺人事件が発生していたのである。

政治的な主張が絡んでくる企業爆破テロも複数起きていたが、それとは別に多くの注目を集めていたのが連続爆弾事件を起こし「爆弾魔」と呼ばれた男「草加次郎」だ。




「草加次郎」は「くさか」と「そうか」のどちらの読みが正しいのかも解っていない。

昭和37年11月4日に人気歌手である島倉千代子の後援会事務所に発火物が郵送されたのを皮切りに、麻布のバーのホステスや有楽町の映画館に二度に渡って爆発物を残して去るなど、次から次へと爆弾による事件を引き起こす。

その後も世田谷の電話ボックスや浅草寺に電池式の爆弾を置くなどの事件を起こしていたが、昭和38年9月5日地下鉄銀座線京橋駅にて停車中の電車車両内にて大規模な爆弾による爆発事件が発生。重軽傷者17人を出すという大惨事になった。

この時仕掛けられた爆弾はガラス瓶に火薬を詰めて作られた手製のもので、爆弾に用いられたと見られる電池の破片に「次郎」と読める文字があった。これまでの事件でも爆発物には「草加次郎」の名前が残されており、筆跡が一致したことから、この事件の犯人は一連の爆発物事件と同一犯とされた。




犯人はその後も吉永小百合ら当時のスターを脅迫する手紙を送りつけるなどしていたが、やがて犯行の頻度は極端に減っていき、犯人の特定に至らないまま最終的に昭和53年9月に全ての事件で時効が成立した。
今も「草加次郎」の正体は不明のままである。

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(加藤史規 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

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