朽ち果てながらも幾何学的で円盤のような姿をした不思議な構造の建造物。
大きな宇宙船のような形をしたドーム、中央からの光によって生じるシルエット。まるでSF映画の舞台や本物のUFOのようだが、これはブルガリアのカザンルク近くに存在するBuzludzha記念碑である。
70メートルの塔と壮大なスペース、印象的なモザイク画が施されているこの建物は、ブルガリア共産党のために造られたものだ。
この記念碑は1974年1月23日に建設が始まり、1981年8月23日に開館した。建設にはおよそ3,500万ドルの費用がかかったとされている。
今も残るモザイクはおよそ510平方メートルあり、ブルガリア共産党(Image:Caters News Agency)の歴史を記念して装飾されたものだという。
しかし、この記念碑は1989年にソビエト連邦が崩壊した後に放棄され、以降は殆ど省みられることも無くなっている。過去にはSF映画のセットとして使用されたこともあったそうだが、今はもはや訪れる人はいない。
地球上に存在する不思議な「UFO廃墟」を見ることができるのも、そう長くはないのかもしれない。
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Eerie Drone’s Eye View Of Crumbling Communist Buzludzha Monument
(加藤文規 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)