ジョニー・デップ主演の人気シリーズ「パイレーツ・オブ・カリビアン」新作の公開日が7月1日に迫り、楽しみにしている人も多いのではないだろうか。
「カリブの海賊」を原案とするこのシリーズには、様々な海賊の逸話や船乗りたちの間で噂されていた伝説の怪物等も登場してくる。また、様々な秘宝や財宝の話も物語に彩りを添えている。
かつて世界中の海を荒らし回った海賊と財宝伝説は切っても切れない関係にある。特に、17世紀後半に活動した海賊ウィリアム・キッドは多くの船を襲い、現在の価値にして数十億にもなる財宝を略奪したという。しかし、後に部下や友人に裏切られ、絞首刑となった。
彼は捕まる前にこれらの財宝をどこかに隠したとされているが、拠点としていたアメリカのガーディナーズ島で発見された財宝は遥かに少なかったため、大半は他の場所に隠されているのではないかとされている。
有力な場所とされているのが、カナダ・ノバスコシア州にある小島、オーク島だ。
1795年、島に住んでいた少年らが、人の手によって掘られている縦穴の跡を発見。後に更に掘り進めて見たところ、地下約30メートルの地点で謎の文字が刻まれた石板を発見。解読の結果、あと12メートルほど下に200万ポンドもの財宝が埋められていると書かれていたのだが、その辺りから浸水が始まってしまい、掘削を断念せざるを得なかった。
この後も何人ものトレジャーハンター達が財宝の謎に挑んでいるが、未だに堀り当てた人物はいないという。現在は島が私有地となっているが、今も多くの人々がこの財宝発見に挑んでいるそうだ。
なお、ウィリアム・キッドの財宝はオーク島以外にも可能性があるとされる場所が数ヶ所ある。あなたもこの謎に挑んでみてはいかがだろうか。
(田中尚 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)