人気メニューに「あの肉」が混入!?「手首ラーメン」事件と「食」の都市伝説

 食べ物に纏わる都市伝説は多い。

 その発端のひとつは「手首ラーメン」であろうか。これは実際に起こった事件から派生した都市伝説である。




 昭和53年7月5日、警察は暴力団員の幹部(当時30歳)を逮捕した。容疑は同じ組織の兄貴分の殺害であった。遺体は兵庫と岡山の二ヶ所の山林から発見されたが、腐乱が進行しており、手首が無い状態であった。

 警察がこの手首の行方を追及したところ、指の指紋から遺体の身元が判明することを恐れ、両手首を切断し、自分の配下の子分達が運営していた屋台ラーメンでダシをとり、残った骨はかなづちで粉砕したと自供したのだ。

 この報道により、都民の中で屋台ラーメンに対する偏見が広がり、業界全体の売り上げが大幅にダウンした。子分たちは、結局手首ラーメンは一杯も売れなかったと証言しているが、実は販売されたのではないかとマスコミが大騒ぎを展開した。

 他にも仰天の食材と言えば、「猫肉」があげられる。

 某ハンバーガーチェーンの肉は「猫肉」だとかもっともらしく噂された事がある。中にはハンバーガーチェーンのキャラクター○○○○のメイクをした人物が網を持って猫を追いかけていたとか、とんでもない逸話も噂された。

 だが、この「猫肉」だが、噂自体は古く戦前からあるようで、安くて人気の神田須田町食堂などに対しては、「猫肉食堂」などと噂される事があったらしい。
 当時も食堂の裏に回ると猫の首が沢山入ったバケツがあったとか、最もらしく話が構築されていた。




 兎に角、流行る店に対する嫉妬から「猫肉」の汚名を着せられる事が多々あったようで、現代でも人気のテーマパークほど、妙な噂を立てられる事が多いのと同様であろう。

 なお「猫を狩る人」は、江戸からいたようで、当時は三味線の皮として猫が売買されたようである。ちなみに現代における「猫を狩る人」は投機目的だそうだ。珍しい猫をさらってはアングラなペットショップ、ブリーダー、愛猫家に密売するのだという。

 今人気なのは「三毛猫の雄」である。三毛猫は遺伝上そのほとんどが雌しか生まれず、雄はかなり貴重な存在となっているのだ。その為、数十万で売買される対象となるそうだ。
 筆者の近所の三毛猫の雄もさらわれ、行方不明となったが、今も発見はされていない。

 なお、現代でも「猫肉」に関する都市伝説はバリエーションを広げつつある。

 例えば、某国から日本に来日した外国人が猫の絵が描いているキャットフードの缶を見て「これは、猫肉の缶詰ですか?」と聞いてきたという伝説や、ある猫好きのOLが、東南アジアで友人の家に泊まったところ、「貴方は、猫が好きか」と聞かれたので「大好きです」と答えたところ、その晩のおかずに猫が出たとか。

 東南アジアの某国で、在住の日本人が、猫を沢山売っている店に行き、てっきりペットショップだと思い、「その猫を売ってください」と頼むと、その場で撲殺し、皮をむいて渡され卒倒したとか。
 この情報が発達した現代でも「猫肉」の都市伝説は進化し続けているのだ。



 
 なお日本でも江戸から明治の中程までは普通に猫を食べていたらしい。
 
 文人の斎藤緑雨の『あられ酒』には「赤犬黒猫といふことあり。犬は赤きが、猫は黒きが味ひの美なればなりと」書かれている。つまり、文人・食通の間では、犬は赤犬・猫は黒猫がうまいとされていたのだ。

(山口敏太郎 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

写真はイメージ、©写真素材足成 

 

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