甘いもの好きの亡くなった祖父が団子を一口食べた?

投稿 にうまさん

 アタシが大学2年生の頃、母方の祖父が亡くなりました。

 1月の末に、通夜と葬式が執り行われるとの事だったのですが、大学の後期試験最終日だった事もあり、残念ながらアタシは通夜には出られませんでした。翌日、急いで地元に戻り葬式には何とか間に合う事が出来ました。

 母から聞いたその話は、アタシが出席できなかった通夜の日に起こりました。




 その日、母の実家では、祖父の通夜の準備という事で多くの知人達が訪れていました。

 祖父は生前、その地域での(主に弔いの)式場準備を慈善的に手伝っていたそうで、非常に頼りになる人とされてお坊さん達からも評判が良かったそうです。そうした行ないもあって、その日家に元からあった仏壇とは別に、新しい御霊を祀る為の仏壇は、通常の人であればあり得ないような非常に立派なものが用意されていたそうです。

 その仏壇にいろいろ供物が置かれていくのですが、その中に祖母が作った団子がありました。団子と言っても通常思い浮かべるものよりは大きめで、それが数個皿の上に乗せられていました。

 その後、通夜が始まる前まで集まった親戚や近隣の人達で、母も含めて祖父の思い出話をみんな涙ながらに語っていた時の事です。ある人が、仏壇上の供物の異変に気付きました。




 見ると、祖母が作った団子の一つが、一口だけかじられていたのです。歯形が付いていたという訳では無かったのですが、明らかに一口だけぱくりといった跡が、ハッキリと残っていました。その場にいた全員が確認しています。供物が一通り並べられてから、誰も仏壇を弄ってはいなかったと言います。一体誰が団子をかじったのでしょうか。

 「あぁ、〇〇(祖父名)甘ぇモン好ぎだったして出できて食ったんだべさ」と一同思い、しみじみと納得したという事です。

 アタシが出席出来なかった通夜の日に、そんな事があったんだと母から聞いたのですが、それを聞いたのは祖父が亡くなってから何故か10年以上も経ってからでした。「それ初耳なんだけれども……」と言うと母は、「そうだっけ」と笑っていました。

(山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像©Sompoch Assawachotechuangkul PIXABAY


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