今では大概の病気は病院に行って適切な治療をすれば治るものだが、少し前までは病気をもたらす悪霊や魔物のしわざとみなされ、真に効果があるのか怪しい心霊治療が施されることも少なくなかった。
21世紀の現代では、迷信に頼ることは殆どないと思うかもしれないが、インドにて驚愕の事態が起きた。
西ベンガル州在住の49歳の男性は、一年前から腹痛に悩まされてきた。ものを食べると胃の辺りが痛み、腹部が次第に膨れ上がってきたのである。この症状を見た男性の家族は、村の魔術師の所に連れていった。すると魔術師は男性が幽霊にとり憑かれており、腹に巣食っているため膨れるのだと診断した。幽霊が出ていけば腹は縮み、痛みも消えると言われたので、男性の家族は病院に連れていかず1年もの間自宅に閉じ込めていた。
(閲覧自己責任)記事中に写真あり
Man finally has watermelon-sized stomach tumour removed after villagers lock him in room convinced he’s possessed by ghost
さすがに見かねた知人や親類が家族を説得、男性を西ベンガルのコルカタにあるセス・スクラルカルナニ記念病院に連れて行き医師に診断させたところ、最終的にスイカサイズの胃の腫瘍が発見されたのである。
腫瘍は重さ44ポンド、3人の医師が2時間半かかって手術を成功させた。この手術を指揮したDr. Partha Sarathi Ghoshは、男性の腫瘍が非常にまれな症例だったと述べている。幸い術後の経過は順調で、男性は健康を取り戻しつつあるという。
(加藤文規 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)