鎌倉の報国寺は、室町幕府を開いた足利尊氏の祖父である足利家時が開基した。
報国寺は1439年に起こった永享の乱(足利持氏が室町幕府将軍、足利義教に反旗を翻した)で、関東公方であった足利持氏が敗退し、この寺で自刃したことで有名である。しかし昨今ではパワースポットとして有名になりつつあるようだ。
報国寺の境内には、古くから竹林が存在する。
この竹は孟宗の竹林といわれている。孟宗竹とは、三国時代の呉の大臣であった孟宗から名付けられている。
孟宗の母は賢母であり、どんなに貧困の中で生活してようとも息子に嫌疑をかけられそうなものは一切受け取らなかった。何か親孝行出来ることはないか。そして最初に思いついたことが、母の好きな筍を食べさせたいということであった。
しかし思い立ったのは冬であり、筍のなる季節ではなかった。孟宗が竹林で嘆いていたが、なんとか寒中筍を探し出し母に食べさせることが出来たのだという。
また竹には元々空間浄化のパワーが宿っているといわれている。暖かなパワーの宿った竹林へ足を踏み入れると、日々溜め込んだ悪い気が浄化されるかもしれない。
(山口敏太郎 ミステリーニュースステーション・アトラス編集部)
画像は報国寺HPより