芸能都市伝説

芸人が巻き込まれた奇妙な事件!三木助にぶつかった光る物体、やすし正体不明の襲撃犯

 有名人が不可解な事故や事件に巻き込まれることは稀にある。

 1996年10月30日の未明、落語家の桂三木助が謎の事故に遭遇している。三木助は自転車にのり路上で倒れている状態で警察に保護された。本人の証言によると、夜中に猫の餌を買うために外に出たところ、気が付いたら倒れていたという。




 気を失う直前にピカっと光るなんらかの物体を見て、ぶつかったと証言している。

 このあたりの経過は三木助のお姉さんのブログに詳しく書かれている。
    
 当時は、ふった女性に襲撃された説や、宇宙人の乗ったUFOにぶつかった説、芸術祭を休む口実をつくるために一芝居うった説などが流布された。
 
 実際には自動車にひっかけられてしまったという解釈が妥当であろう。
 その数年後、桂三木助は自殺を遂げてしまう。

 筆者は当時、まだ売れない物書きであったため、三木助師匠には会う機会はなかったが、今も師匠が存命ならば、21世紀を代表する落語家になったはずであり、残念で仕方ない。

 他にも芸人が巻き込まれた不可解な事件がある。




 1992年8月6日、漫才師の横山やすしが自宅前で重傷を負って倒れているのが発見された。
 本人は何が起こったのか全く覚えておらず、何者かに自宅前で襲撃されたのではないかと噂された。

 その怪我以降、 天才漫才師・横山やすしの完全復帰はなく、1996年明けに52歳で亡くなってしまった。

 これまた希代の芸人が失われた事件であった。

 かくも天才芸人たちはあっという間に我々の前を通り過ぎていく。芸とは瞬時の輝きである。

(山口 敏太郎 ミステリーニュースステーション・アトラス編集部)

画像は『俺は浪花の漫才師』ジャケット写真より