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山口敏太郎が選ぶオススメ古代遺跡

 

【インカ帝国の避暑地?マチュピチュ】

イェール大学の歴史研究家であるハイラム・ビンガムによって、1911年7月24日に発見された。この地域にあったインカ帝国の道路を探検していた彼は、山の上に奇妙な遺跡を発見した。「これはなんだ?」と原地住民に質問したところ、山の名前を聞かれたと勘違いした現地住民は山の名前である「マチュピチュ」と答えた。遺跡の正体はインカ帝国の避暑地、或いは太陽の観測地と推測されている。インカ帝国の最後には、焼き払われた。

【ムー大陸?邪馬台国?与那国海底遺跡】

沖縄本島の南西にある与那国島の海底遺跡。かつて陸地にあった遺跡だが海中に没している。琉球大学の木村教授が中心となって調査が進んでいるが、考古学会では人工物ではなく、自然にできたものだと否定的である。一方で、粟国近海・慶良間近海・北谷近海などでも海中の人工物と思われる遺跡が発見されている。この海底遺跡の発見により、沖縄=邪馬台国説、沖縄=ムー大陸説などが唱えられ、大いに地元は盛り上がっている。

【幻の夏王朝は実在した】

中国の歴史は、殷から始まると常識では認識されてきた。殷の前に存在したとされる夏王朝はあくまで伝説上の国家であると言われていた。1990年代に発掘が大規模に進んだ河南省・偃師(えんし)市の二里頭遺跡は、夏王朝の中心地ではないかと推測されている。
同遺跡は、3600年以上前の古代都市でおり、同遺跡からは、宗教祭事に使う青銅器、車輪跡などが発掘されている。2004年河南省新密市で二つ目の夏王朝の遺跡が発見された。

【古代遺跡・メルブ】

旧ソ連の国内(現在はトルクメニスタン)に、壮大な宗教遺跡が存在している。総面積670ヘクタールという広大な遺跡である。日干しレンガで構築された高い城壁や、豪華な宮殿の跡地は圧巻であり、世界遺産にも認定されている。この宗教遺跡の特徴は、様々な宗教が混在しているのが大きな特徴である。イスラム教の寺の遺跡、紀元2世紀に遡る最西端の仏教寺院の跡、キリスト教の教会の痕跡もあり、複数の宗派による都市であった。

【スフィンクスはピラミッドより古い?】

エジプト神話の架空の生物で、ライオンの身体と人間の顔を持った存在である。エジプトのスフィンクスは王家のシンボルであり、ギザのピラミッドの近くにある。ピラミッドと同時期に建設されたと考えられていたが、最近の調査では、ピラミッドより200年も前から存在していることが判明した。つまり、ピラミッドとは無関係である。天文観測や洪水時期の避難シェルターなど、使用目的は様々推測されている。結局現在も不明のままである。

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