4月5日未明、絶滅したと考えられていた犬の祖先が半世紀ぶりにニュージーランド島で発見されたニュースが世界で報じられた。
「ニューギアハイランドワイルドドッグ」と名付けらたこの犬の再発見は、日本のニュースでも大々的に報じられ大きな話題を呼んでいる。
さらに4月5日未明のこと、このビッグニュースを知った人気アニメ『けものフレンズ』のコンセプトデザインを務める漫画家の吉崎観音氏はお遊びの一環として『けものフレンズ』風にデザインした「ニューギアハイランドワイルドドッグ」を書下ろし、自身のTwitterにアップした。
『けものフレンズ』は2017年1月~3月に放送されたTVアニメで、サーバル、アライグマ、アメリカビーバーといった実在の動物からツチノコといった未確認動物たちが人間の女の子として具現化されたアニメである。
アニメ放送終了後も人気は衰えることを知らず、現在も新たなファンを開拓し続けている。
それだけに吉崎氏が新規で書下ろした「ニューギアハイランドワイルドドッグ」は、けものフレンズファンから大きな喝采を浴びている。
また、一部ファンの間ではニューギアハイランドワイルドドッグの瞳に描かれた光(ハイライト描写)に注目が集まっていたという。
これは『けものフレンズ』がブームになってから囁かれ始めた都市伝説なのだが、『けものフレンズ』に登場する「絶滅動物」の瞳にはハイライトが描かれないという法則があるらしい。
現に『けものフレンズ』に登場するトキ、オーロックス、二ホンカワウソといった絶滅した動物の瞳にはハイライトが描かれておらず、「生を失った証」として表現されているという噂があるのだ。
なお今回発見された「ニューギアハイランドワイルドドッグ」は絶滅種ではないため、一応目にハイライトが入っていることが確認できる。
また、本件の現象と類似している作品として藤子不二雄Aの『愛…しりそめし頃に…』という漫画がある。
これは藤子不二雄Aの青年時代を描き綴った自叙伝的な漫画なのだが、現実世界で比較的早逝してしまった石ノ森章太郎、藤子・F・不二雄、寺田ヒロオなどの漫画家たちはハイライトなしの黒目で描かれていることが報告されている(ただし、これは藤子不二雄Aが狙ったものではなく、全くの偶然であると思われる)。
今後、『けものフレンズ』を観る時は登場人物の「瞳」の中に注目しよう。
(ミッチェル横山 ミステリーニュースステーション・アトラス編集部)
画像は『けものフレンズ ‐ようこそジャパリパークへ!‐ (2) (角川コミックス・エース) 』表紙より