『オペラ座の怪人』と言えば、日本でもよく知られた存在である。
オペラ座に潜む怪しい仮面をつけた怪人が巻き起こすミステリーは誰もが知っている。かくいう筆者も何度か舞台でこの演目を鑑賞し、いたく感銘を受けた記憶がある。当然のことだが、『オペラ座の怪人』は架空の存在であり、実際にはいないと言われてきた。
元々、作家のガストン・ルルーが1909年に発表した作品の中に出てくる架空怪人こそが『オペラ座の怪人』であった。だが 実際のオペラ座そのものに、まるでリアル『オペラ座の怪人』のような不思議な話が多数残されているという。
オペラ座の上層階には、バレエ学校があったのだが、真夜中になるとピアノの音が聞こえてきたり、永遠の命をもったバレリーナがいると言われたり、1950年頃には、支配人が真夜中に仕事を終えて、駐車場に出た時に上からコンクリートの塊が投げつけられたりしたというのだ。
このように劇場に住む怪人はよく噂されている。日本でも同じような事例が報告されている。筆者が直接聞き取りした事例だとAKBの秋葉原の劇場に怪しい霊のようなものが出るという。
ステージで踊っているといないはずの女性の姿が一瞬見えたり、観客席に怪しい雰囲気の男が出現したりするという。また、仮面女子のメンバーからも秋葉原の専用劇場に、霊のような存在が出現するそうだ。
(山口敏太郎 ミステリーニュースステーション・アトラス編集部)
画像 Lon Chaney ©PIXABAY