秋元康がプロデュースする「48グループ」。その中でも新潟を拠点に活動しているNGT48(以下、NGT)のメジャーデビューに関して、早くも縁起が良くない事件が起きた。
本日午後1時半頃にNGTの公式サイトにおいて、メンバーとスタッフのうち数人が腹痛を訴え胃腸炎等と診断された。
先週の土曜日、3月11日の劇場公演において提供された弁当を食べた者が体調不良を訴えたために新潟市保健所に連絡をし、ノロウイルスとの報告をうけた。
これにより初の音源リリースで攻勢をかけるはずだった数々のイベントに支障が出始めている。
NGTは2015年に結成され、同年8月にお披露目、翌年2016年1月には専用劇場である『NGT48劇場』が万代シテイの内商業施設「ラブラ2」に開設された。
新潟での活動はとても精力的で、地元のイベントへの参加や地元メディアへの露出を中心に頑張っている。地元密着という地道な活動において、NGTに抜きん出るアイドルは他にいないという評価が多い。
しかし、その反面、楽曲によるデビューは今までなかなか決まらず、他の48グループと比べると全国展開をしていないため、なおさら一般的な知名度は低いのである。
ただし風向きが変わったのは本年に入ってからだった。地元での冠番組『NGT48のにいがったフレンド!』が放送を開始すると、初のコンサートでリリース日と選抜メンバーを発表。3月14日にはお披露目となり、YouTubeにもミュージックビデオが公開された。
ところが今回の食中毒である。この影響で3月19日に予定されていた関東地方でのイベント「ミニ握手会@アーバンドックららぽーと豊洲」と20日の「AKB48『サムネイル』劇場盤発売記念大写真会」は中止となってしまった。
以前、メンバーの山田野絵はテレビ番組『AKBINGO!』(日本テレビ系)にて、自分たちはCDデビューができていないから音楽番組に出られないこと、全国的な知名度を得られる機会がないことを不満として漏らしていた。
ようやくメジャーデビューというのに、今回の食中毒は長い期間をかけたNGTのデビューに水を差す結果になってしまった。
ただでさえ48グループは飽和状態と言われるほど人数が多く、先輩グループにあたるSKE48やNMB48も足踏み状態である。ひょっとすると、NGTは全国区になる前に尻つぼみになっていくのだろうか・・・。
同時期にお披露目され、欅坂46は2016年4月にデビューシングルをリリースし、それから1年も経たずに『NHK紅白歌合戦』に出場している。奇しくも同じソニー・ミュージック系列からのCDリリースであるが、欅坂には大きく水をあけられた。
さらに新グループSTU48に注目が集まる中、やっとの思いで獲得したメジャーシングルデビューのNGTだが、その出足はとても縁起の悪いものになってしまったようだ。
(四方山よもお ミステリーニュースステーション・アトラス編集部)
画像は『青春時計(TypeC)』ジャケットより