英国王室には先祖の因縁を感じさせる不思議なエピソードがある。
2004年、英国の人気歌手・エルトン・ジョンが恋人の映画制作者デービッド・ファーニシュ氏と 盛大な結婚式を挙げたが、この場所はチャールズ皇太子とカミラ女史が再婚した場所でもあり、いまや結婚式をあげたがるカップルが殺到する人気スポットになっている。
チャールズ皇太子とカミラ女史、この長きにわたる愛人関係は、カミラがチャールズに初めて発した言葉から全ての物語がはじまった。
「私の曾祖母は、あなたの先祖エドワード皇太子の愛人だったのよ」
この言葉にチャールズはなんとも言えない衝撃を受けたのだ。
詳しく述べると、カミラの曾祖母はアリス・ケッペル夫人で、チャールズ皇太子の曾々父はエドワード7世のことであり、二人は熱愛カップルであったのだ。不思議な話だが、この二組は数百年という時間を超えて先祖同士、子孫同士が愛人関係にあったのだ。
因みにこのエドワードとチャールズは、恋人以外でも似通った境遇におかれている。
先祖のエドワードは、偉大で長期に渡り王位に君臨した母・ヴィクトリア女王の影にかくれ、その反動のためか女遊びに走った。そして、晩年は カミラ婦人の先祖であるアリス・ケッペル夫人と愛人関係にあった人物である。
現在において、エリザベス女王の長期王座の前にその存在がかすみ、カミラ夫人と愛人関係をもったチャールズ。彼はまさにエドワードの生まれ変わりではないだろうか。
DNAは時に不思議なドラマを演出してくれる。
(山口敏太郎 ミステリーニュースステーション・アトラス編集部)