両生類を深刻な状態に追い込んでいるのが、ツボカビ病である。この病気の治療方法はまだ確率されておらず、発病した両生類の90%を死に至らしめる難病である。これは世界中の両生類が直面している危機であり、対策方法が検討されている病気である。
2006年12月25日には、日本国内で飼われていたカエルが発病し死亡しており、その後野生のカエルからツボカビ病が発見された。もはや、病魔は日本にも侵入しており、我が国のカエルも危険水域に達しているのだ。
鳥類、両生類だけではなくほ乳類にも謎の大量死が及んでいる。京都大学霊長類研究所(愛知県犬山市)が飼育しているニホンザルが2008年3月から10年4月にかけて38匹が死亡していることがわかった。
原因は臓器や鼻の粘膜からの出血を伴う感染症であるが、幸いにもニホンザルまでで止まっており、ほかの種類の猿や人類への感染は確認されていない。死亡した猿は、血小板の数がゼロになり、白血球、赤血球が著しく減少していた。ニホンザル特有の未知の病原体による感染症の可能性が高い。エイズが猿由来の病気であると言われており、この病気が人類に感染する日も近いかもしれない。
(山口敏太郎 ミステリーニュースステーション・アトラス編集部)