空から魚やカエル、オタマジャクシなど、異質なものが降ってくる。生き物だけでなく石や植物の種など、普通雲から降ってくるとは思えない物が多く降り注ぐこの現象は、ファフロッキーズ現象と呼ばれている。
現在でも発生する理由は不明とされているが、竜巻に巻き上げられたものが落ちてきた、鳥が運んでいたものを落とした、など様々な説が出てきている。
だが、1月25日にオクラホマ州で発見されたものは、なんと約12メートルはある巨大なクジラだったのである。なお、このクジラは25トンもの重量があり、本物であることはほぼ間違いないようだ。
このクジラはアーカンソー川のほとりにある国立公園にて朝9時頃、清掃スタッフが発見したのだという。しかし発見時の写真を見ても解るとおり、側の細い川から完全に全身が打ち上げられてしまった形になっている。よしんば海からはるばる川を遡って来ることができたとして、浜辺に打ち上げられたクジラの報告はよくあるが、浜辺よりも段差と高低差のある川の土手を乗り上げることなどできるのだろうか。
そこで、作業員や通報でやって来た警察らは何者かによる悪戯ではないかと考えたようだ。だが、周囲の芝生や砂地には大きな物を運んだ際に生じるわだちや人の靴あとなどもなく、何者かが運んだ痕跡は発見できなかったという。中には、キャトル・ミューティレーションのようにUFOが運搬して捨てていったのでは?という荒唐無稽な説も出てきているようだ。
現在オクラホマ大学の職員らが現地でクジラのサンプルを採取し、検査を行っているそうなので、近い内にクジラの正体と真相が判明するかもしれない。
(田中尚 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)