サンリオの毎年のイベント『サンリオキャラクター大賞』に大波乱が起こっている。
『サンリオキャラクター大賞』は、サンリオが主催する人気投票イベントでノミネートされた総勢100名のサンリオキャラクターから人気トップ10を決める趣旨で毎年開催されている。
サンリオといえば、ハローキティやマイメロディといった小動物をモチーフにしたかわいいキャラクターたちが多く在籍している企業だが、昨年2015年度から趣旨が変わってきたようで、古くからサンリオファンの声では「とてもじゃないがついていけない」という状況になっているという。
4月10日に発表された初日投票では、
1位ポムポムプリン
2位シナモロール
3位マイメロディ
とおなじみのキャラクターがトップ3に躍り出ているが、続く4位以降は、ぐでたま、YOSHIKITTY、リトルツインスターズ、シンガンクリムゾンズとなっており、「リトルツイスターズ」以外はあまり馴染みのない順位付けになっている。
「ぐでたま」は2013年デビューで、現在アニメや商品展開が盛んなため4位に躍り出るのはサンリオファンも理解できるが、5位の「YOSHIKITTY」はXJAPANのYOSHIKIとハローキティがコラボレーションしたキャラクターで、ハローキティの姿をまとっているものの、XJAPANファンの組織票があったのは間違いなく、一部の古参ファンからは同時に開催されている「コラボレーション大賞」に参加すべきでは? といった声も出ている。
また「シンガンクリムゾンズ」は、『SHOW BY ROCK!!』というサンリオ企画のアニメのキャラクターのことで、アニメ人気の後押しもあり昨年は2位にランクイン。今年はアニメの第2期がまだ放送されていないことから、7位に甘んじているが、徐々に順位を上げてくることは間違いない。
一方、サンリオの看板キャラクターである「ハローキティ」は第8位とプリンやマイメロディ、リトルツインスターズといった後輩達に大幅に遅れをとっているほか、自身のコラボキャラであるはずのYOSHIKITTYに惨敗するといった結果となっている。
続く9位、10位も『SHOW BY ROCK!!』のキャラクターが2体続いているため、ハローキティには非常に厳しい状況が待ち構えている。
ハローキティは昨年7位よりさらに順位を落としているため、結果次第では10位以下の入選の可能性もある。
6月の発表までに「サンリオの大御所」としての意地を発揮しどうにか巻き返しを期待したいところである。
【参考サイト】
サンリオキャラクター大賞2016公式HP
※写真は、サンリオキャラクター大賞 より
文:穂積昭雪(文化ライター)