衝撃写真とともに、実際に起きたこととしてネット上で報告されている奇妙な話がある。
2012年10月、ナイジェリアの新聞が報じた記事によれば、教会でミサに出ていた女性が急に金切り声をあげたかと思うと、その場で赤ん坊を産み落としたという。女性は臨月であり、大量の出血とともに生まれた胎児は馬に似た姿をしていたというのだ。
その産み落とされた胎児とされる画像が出回っているが、そこには確かに人間とは全く違う姿形の生物が写っている。赤い肌にねじれた体、顔は長く手には蹄もあるように見える。確かに馬や牛にそっくりだ。
報道によれば、教会の神父はこの事件の前に夢で神から異変が起きるとお告げを受けており、騒動が起きた際にも落ち着いて対処できたという。
産み落とされた経緯は目撃できていなかったが、女性の近くにいた人々によれば、胎児は少しの間は動いていたものの、すぐに亡くなってしまったという。大量の出血があったが、女性の命に別状はなかったそうだ。
到底事実とは考えられない事件であるが、問題の胎児とされる写真とともに報道されているため、衝撃の事件として受け止められているようだ。だが、問題の胎児とされる画像や報道のあった場所を検証した海外のオカルト研究家らによれば、胎児の画像はあくまで馬の胎児にすぎないという。
古来より女性が奇妙なものを出産してしまうと言う話が伝えられていたため、恐らく奇形か早産で生まれてきた馬の子供を撮影した写真を元に創作したものではないかとする見方が強い。
特に赤ちゃんや妊婦に纏わる奇妙な話は多い。「妊娠菌」が感染する都市伝説や実際に発生した「赤ちゃんレンジ事件」、「赤ちゃんに添い寝する子供の霊」や「妊娠切り裂き事件」などだ。
だが、新聞に載ってしまったことや話の内容が具体的であったため実話として独り歩きするようになってしまったのではないかということだ。
なお、この話は実際に起きたオカルト事件として書籍で紹介されている事もあるので、注意が必要だ。
(加藤文規 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)