他殺説あり、ブルース・リーは誰が殺した?息子のブランドンにも死の連鎖

 相変わらず、世代を超えて人気のブルース・リーだが、その死には様々な謎が語られている。あくまで事故死と言うことだが、実は他殺ではなかったのかという声が今も渦巻いているのだ。

 彼が暗殺された理由は幾つか考えられる。有力なのは華僑の大物に消されたという噂だ、ブルース・リーが、東洋武術の奥義を、惜しげもなく白人に教える事に対し、在米華僑組織の大物が注意を促した事があった。だが、ブルース・リーが、この大物の注意を無視し、白人の生徒に武道の奥義を教え続けた。その結果、暗殺されてしまったという。




 他にも、契約トラブル説も唱えられている。ブルース・リーが香港から米国に進出した時の事である。とある契約をめぐって、チャイニーズマフィアとトラブルを起こしてしまった。だが、ある条件をのむ事により、米国への移住が認められたが、ブルース・リーはその約束の条件を果たす事をしなかった。それが原因で、チャイニーズマフィアに暗殺されたというのだ。

 また、白人による犯行という説もある。当時、ブルース・リーは、米国内でも圧倒的な人気を持ちつつあった。そんなブルース・リーに対して、ハリウッド関係者は神経を尖らせていた。当時はまだ白人以外のスターに対し、ハリウッドは抵抗があったのだ。それ故、白人至上主義者のハリウッド関係者が暗殺したとも噂された。

 そんな伝説のブルース・リーには息子がいた。その名をブランドン・リーと呼ぶ。父に負けないカリスマ性と甘いマスクの彼もまたハリウッドのスター候補であった。だが…またしても因縁の死神がやってくる。息子ブランドン・リーも、父ブルースリーと同じように死亡してしまったのだ。

 1993年3月31日の出来事である。ブランドン・リーは、映画「クロウ」の主演を勤め、撮影を行っていた。この映画の内容は、殺されたロックミュージシャンが甦り、自分を殺した奴らに復讐するというものであった。ちょうど、その主人公が殺される回想シーンの撮影中に悲劇が起こった。空砲だったはずの銃に、実弾が入っていて…。ブランドン・リーが本当に撃たれてしまったのである。病院に運ばれ手術を受けたものの、出血多量により死亡してしまった。




 このブランドン・リーの死とブルース・リーの死には奇妙な一致がある。まず父ブルース・リーの遺作となった「死亡遊戯」には、映画の撮影にかこつけて、実弾で主人公を狙うというシーンがあるのだ。

 また、ブランドン・リー自身も制作に参加したという「ドラゴン/ブルース・リー物語」という映画がある。このブルース・リーに関する映画の中では、驚くべき事に「魔物に魅入られたリー家の男たちが早死にする」という設定がある。文字どおり、ブランドン・リーは自らで証明してしまったのである。

 呪いは親子に連鎖したのだ。

(山口敏太郎 ミステリーニュースステーション・アトラス編集部)

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