脳の仕組み以外にも目の機能により、他人に見えない色が見える人間が実在するという。それが4色型色覚というものである。
アメリカ在住の画家・コンチェッタ女史や、インテリアデザイナーのメーガン女史には普通の人には見えない色が見える。同じようなトマトを見ても、一個一個黄色が混じっている割合が違うように見えるのだ。もちろん、普通の人には同じトマトにしかみえない。
遺伝子を調べると、染色体のxq28に特徴があった。二人とも4種類の錐体細胞を持つ4色型色覚だったのだ。
一説には、世界の女性の2~3%は4色型色覚であるとも言われており、元々哺乳類は四色型だったが、二色型になり、人類は三色型色覚になった。そして、女性の一部が四色型色覚になったのである。
所謂幽霊など、普通の人には見えない物が見えてしまう「霊視」の裏には、このような色覚が関係していたのではないかとも考えられている。霊視の実態に関しては「見える」「見えない」という単純な論調の応酬ではなく、医学や科学的な側面から深い背景があるのだ。
他にも俗に死者の声を聴ける能力という「霊聴」という能力がある。だが、これに関してもまったく可能性がないとは言い切れない。イヌやネコの訓練などに用いられる犬笛(いぬぶえ)を例にとるとどうだろう。
犬笛が発することが可能な音の周波数の範囲は、ヒトの可聴範囲を大きく上回る。つまり、人間に聴こえず犬しか聴こえない音が実在するのだ。大部分の人間に聴こえる音が全てだとは断定できない。
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(山口敏太郎 ミステリーニュースステーション・アトラス編集部)
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