11月18日に発売された『ポケットモンスター サン・ムーン』に登場する新ポケモンに「タイプ:ヌル」という奇妙な名前のポケモンが登場する。
動物的なデザインを廃し黒とねずみ色を配色した無機質なデザインで今作『サン・ムーン』において初登場となる。
この「タイプ:ヌル」の正体だが、ある「ポケモン都市伝説」が関係しているとされている。
まず正体として囁かれているのが「正体『けつばん』説」である。
「けつばん」とはそのまま「欠番」の意味で、何かしらの事情があって封印された物体を指す。
今から20年前、1996年に発売された『ポケットモンスター赤・緑』には「けつばん」という名のポケモンがバグ技でのみ登場する仕様になっている。
これは制作の都合で空き番号を「けつばん」として管理していただけなのだが、プレイヤーの操作で表示されてしまうバグが判明。「けつばん」表示のポケモンは勝負することゲットすることができるのだがグラフィックは常に不安定で化物のような姿をしている。
また内容もバグっておりタイプは日本語じゃない言葉が並ぶなか唯一、わかっているのが「タイプがヌル(ヌル=null=空白)」といいうことであり「タイプ:ヌル」はバグポケモンの「けつばん」が20年の時を超え登場した姿ではないかと話題になっている。
なお公式設定でも「タイプ:ヌルは、ある目的を果たすため、神話に語り継がれるポケモンの力を目指して造られた」という説明があり、「ある目的」とは当時のプレーヤーたちがをバグ技を駆使して「最強のポケモン」を作っていたことを指すのではないかと思われるが真相は不明だ。
ちなみに「ポケモン」と「都市伝説」は非常に相性がよく、作者である田尻智氏は子供の頃から都市伝説に対して強い思い入れがあることをインタビューなどで語っており、「幻のポケモン」「伝説のポケモン」の発想は都市伝説がモデルになっているという。
(文:ミッチェル横山 ミステリーニュースステーション・ATLAS編集部)