謎の生物の死体が発見され、今まで見たことのない生物の特徴を持っている事から未確認生物と認定される例は多々ある。
2007年5月、メキシコのメテペック州にある生物研究所にて、謎の生物が鳥を襲っているところを捕獲された。その生物は,体長10cmほどで猿に似ており、この生物を捕まえた研究所の所長は、捕獲の際に逃げ出そうとしたため、やむを得ず殺してしまった。
しかし、その2ヶ月後に所長は、乗っていた車が急に炎上して死んでしまうと言う不審死を遂げている。
現在ではミイラ化した死体が現地のジャーナリストの元に存在している。
このメテペック・モンスターの正体については、抽出されたDNAが地球上のどの生物とも一致しないという結果が一度出ていたため、宇宙人だったのではないか、あるいは人工的に他の生物のDNA情報を組み込まれた新種の猿だったのではないかとする説が出ていた。
しかし、現在では動物学者らの研究により、メテペック・モンスターの歯の特徴が南米大陸原産のサルに見られる特徴と一致したことが公開された。
実は、メテペック・モンスターは所有者であるジャーナリストがリスザルの死体から作製した剥製だったのである。彼が少し手を加え、罠にかかった奇妙な生物のように作製してみた所、あまりにリアルな造形からいつしか噂が一人歩きし、宇宙人のような奇妙な生物の死体へと話が変貌していってしまったのだという。
この調査内容は、2014年に日本のテレビ番組でも公開されたが、未だに未確認生物の死体として紹介されることも多い。
つまりはそれだけ出来の良い作品であったのに加え、人々の心に「我々が未だ知らない謎の生物が存在していて欲しい」という願いがあったため、どんどん話が大きくなっていってしまったのではないだろうか。
(ミステリーニュースステーション・アトラス編集部)