かつて「ゴム人間」が出現したことで知られる明治神宮には、「ガス人間」も出没している。
まるで気体のような肉体を持つ「ガス人間」と呼ぶべき親子が目撃され、写真撮影されたのだ。都内有数のパワースポットである明治神宮には、異界の住民たちも引き寄せてしまう魅力があるのであろうか。
明治神宮は2008年10月31日と11月1日の2日間、明治神宮御社殿復興50年の祭りとして、「アカリウム」が開催されていた。アカリウムとは17時30分から20時30分まで3時間のライトアップ行事であり、大きな話題となっていた。しかも、このライトアップ期間を含む10月4日から11月24日まで、明治維新140周年を記念して宝物殿で「明治天皇と維新の群像」が開かれていた。
その時、気体のような肉体を持つ「ガス人間」と呼ぶべき親子が目撃され、写真撮影されたのだ。まるで特撮映画に出てくるような怪人で、ガスのように半透明で気体のようでありながら、人型の形状を保っていたらしい。
目撃者は「心霊写真のようにもしかしたら写真に写るかもしれない!」と考え、夢中でシャッターを切った。すると映像には、ガス状の体を持った親子が写りこんでいたのだ。
「ガス人間」は、今回初めて登場した概念ではない。実は、1960年12月11日に公開された、東宝の特撮映画「ガス人間第一号」というものがある。特撮映画といっても、ヒーローが活躍したり怪獣が暴れまわったりするわけではない。
作品中に登場する「ガス人間」とは、違法な人体実験によってガスに変形できるようになった人間であった。この映画の設定に準ずるなら「ガス人間」は裏社会によって造られた人造人間である可能性もある。
(監修:山口敏太郎 / 黒松三太夫 ミステリーニュースステーションATLAS編集部 寄稿・ミステリーニュースステーションATLAS)
ガス人間