9月28日午後5時45分ごろ、東京都新宿区の西武新宿線高田馬場駅ホーム近くで「異臭がして具合が悪くなっている人がいる」とし119番通報があった。
男女含む9人が救急車へ緊急搬送され症状は軽症だったという。
夕方の高田馬場駅は帰りがけの会社員や学生などが多く詰めかけるため周辺は騒然となりツイッターでは「救急車が来てる!何か起こった?」と騒ぎになっていた。
現在、原因は不明であるが現場にはシンナーの臭いがしていたということで事件性がないかどうか警察が調べているという。
今回の異臭騒ぎは多くの人間が帰宅する都心の駅で騒ぎがあったことから「テロかと思った」人も多いが、若いツイッターユーザーのなかには「酔っ払った学生の集団ゲロでは?」という、やや楽観視した見解を出す人も多かったという。
ネットでは「集団ゲロ説」をはじめとする半分面白ネタとも言える説をとなえていたユーザーが「テロの恐れがあるものをネタ扱いするのはどうか」「地下鉄サリン事件を知っている人はこの状況を楽観視できないはず」と年長者がガチ説教する光景もあった。
1995年に起きた地下鉄サリン事件は、地下鉄の霞ヶ関駅付近で神経ガスのサリンを使用した同時多発テロ事件で、死者13名、負傷者数は6300人となる大規模な事件であった。
20年前のサリン事件を覚えている人はやはり駅内の異臭騒ぎと聞くと地下鉄サリン事件を連想させるため、一部では「この事件をどう受け止めるかで世代がわかる」という見解を出す人も多く、ジェネレーションギャップの面でも注目されている。
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(ミッチェル横山 ミステリーニュースステーション・アトラス編集部)