2016年9月15日より牛丼チェーン店の「吉野家」が期間限定商品として「松茸牛丼」を販売している。
販売店舗1日30食限定。販売期間9月15日~21日まで1週間弱の発売となっている。
本商品は今から50年ほど前に築地の1号店で販売されていたとされる幻のメニューのひとつで、吉野家本社でも「1960年に築地で販売されていたこと以外、あまり詳しいことは分からない」と語る。
まるで「ファンタゴールデンアップル」のような「都市伝説メニュー」のひとつといえる。
そんな幻の牛丼が21世紀に復活したのでATLAS編集部も食べにいってみた。
訪れたのは都内の某行楽地に近い吉野家。
入店した時間は22時すぎと遅く、限定商品のため品切れの可能性もあったが、幸い在庫は残っており、ありつくことができた。
単品は700円で、松茸のお吸い物と漬物が付いたセットが730円と非常にお得である。
写真の通り、「松茸牛丼」は丼ではなく、重箱に入って出てくるためか提供はやや遅く5分程度待つことになった。
しかしながら、目の前に置かれた「松茸牛丼」を見て、その重厚さにただ松茸を載せるだけではない吉野家のこだわりが感じられた。
松茸は歯ごたえも良く牛肉ともよく合うが、何より驚いたのが牛肉がいつもの吉野家の牛丼より数倍美味しく感じられたことだった。
キノコと牛肉の相性はいまさら説明するまでもないが、牛肉の味が松茸に負けておらず、恐らく松茸牛丼の牛肉はほかの牛丼とは別に調理されていると思われる。
これは一食の価値ありである。
唯一惜しいことは、セットメニューの松茸のお吸い物が市販のもの(恐らく永●園か?)で、その匂いがあまりに強烈なことである。
松茸の香りは牛丼からではなく、半分以上はお吸い物から放たれる。
松茸牛丼単品でも十分、松茸の魅力は感じられるので、本当に松茸の味を楽しみたい人は+30円は我慢して、単品の松茸牛丼を食べたほうがいいかもしれない。
(文:横須賀小禄 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)