【妖怪ウォッチ研究序説】「ドンヨリーヌ」は人の体の中に潜んでいた?戦国時代の文献に出てくる「肺積」

※本コラムはゲーム作品「妖怪ウォッチ1~3」をアカデミックに解析し元ネタの特定ほか妖怪伝承について解説していくコーナーです。




大きな紫色のスライムに似た姿のドンヨリーヌは、いつもクヨクヨしたネガティブ思考で、ちょっとしたことでひどく落ち込んでしまう。

この時に出るジメジメしたオーラは周りにいる人たちの空気を悪くし、落ち込みやすくなったり些細なことでケンカするようになってしまうという。

妖怪ウォッチ1では主人公のお父さんとお母さんの夫婦喧嘩の原因になっていた。ケンカの原因を作ってしまうドンヨリーヌだが、旦那さんであるホノボーノとの関係は非常に良好だ。




人の心理に悪影響を及ぼす妖怪は何体かいるが、姿も性質もドンヨリーヌに似た妖怪の伝説も残っている。

その名は息賁、またの名を肺積という。とはいえ、この妖怪も厳密には寄生虫の部類になる。

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戦国時代に書かれた鍼灸の指南書である『針聞書』にて紹介されているもので、息賁は肺に寄生して大きく成長する。

この虫にとりつかれた人は辛い物や悪臭を好むようになり、性格が悲観的になってくよくよするようになってしまう。

息賁の外見は雲に似ているのだが、これに胸を覆われることで心がどんより曇り空になり、ささいなことでも雨が降るようにめそめそ泣くようになってしまうのだそうだ。

この虫は鍼灸で退治する事ができるが、とりつかれた人は痛みに敏感になっているため優しく痛みを感じないように施術する必要があるそうだ。

(黒松三太夫  ミステリーニュースステーションATLAS編集部 寄稿・ミステリーニュースステーションATLAS)

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