今年放送45周年を迎えオリジナルキャストの藤岡弘、が主演する劇場版『仮面ライダー1号』の公開が控えている「仮面ライダー」。
現在でもシリーズが続く人気特撮番組であるが、実は「仮面ライダー」のあるエピソードにはドラマの設定では無い「本物の殺人犯」が出演していることは意外と知られていない。
「仮面ライダー」の第12話「殺人ヤモゲラス」に登場する怪人・ヤモゲラスに改造されてしまう助手を演じる若手俳優のY・F。
彼は俳優を引退した後の1975年、交際を迫った女優・菊容子の首を絞めて殺害している。
菊容子は仮面ライダーと同時期に放映されていた特撮ドラマ「好き!好き!!魔女先生」で主人公・月ひかるを演じていた期待の若手女優であった。
「魔女先生」は当時「仮面ライダー」と肩を並べるほどの人気番組で、「特撮ヒロインが殺された!」ということで当時の子供たちに衝撃を与えた。
後日、殺人犯が「仮面ライダー」で怪人を演じていたY・Fだと判明し「ヒロインが怪人に殺された!」と子供たちや番組ファンに二重のショックを与えたという。
「仮面ライダー」の第12話「殺人ヤモゲラス」は現在も再放送などで視聴が可能であるが、「魔女先生」は菊容子とY・Fが共演した回があるためか、再放送もなく長らくDVD化はされていなかった。
(安坂由美彦 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)