政治資金を家族旅行などに使い込んだり、公用車で湯河原の別荘を訪れるなど、公私混同した振る舞いにより、先日辞職した舛添前都知事には、怒りを感じてる読者の方も多いのではないだろうか?




そんな彼だが、今から24年前の1992年には、ファミコンソフト『舛添要一の朝までファミコン』の看板キャラクターを務めていた経歴を持っていた。

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舛添氏は、ゲーム内では一流企業に勤務する主人公のアドバイザー的な立場で登場するが、ソフトの取り扱い説明書には、「公私混同は失敗の元」と、まるで現在の舛添氏の状況を皮肉るような忠告文が書かれてた。

また、ゲーム内には舛添氏自らが出題するクイズモードがあるが、ファミコン対象年齢の小学生児童には、難解な問題が多い上、正解率が低いと彼に罵詈雑言を浴びせられるという、同氏の本性を既に暗示してるかのような演出だった。

このように、80~90年代には、有名人をメインに据えたゲームソフトは多く発売されており、世間を騒がせた人々が、関わってる物も少なくない。

以下に、その幾つかをご紹介しよう。

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1989年に発売されたPCエンジンのCD‐ROMソフト『鏡の国のレジェンド』では、2009年に覚醒剤所持で逮捕された酒井法子がメインキャラクターとして登場する。

魔女ダーナによって異世界に誘拐されたのりピーを救出するというのが、目的のゲームだが、冒頭のコンサート中に現実世界から消失する場面のグラフィックは、彼女がなにやらトリップしてるかのように見える演出なのが、今となっては彼女の未来を暗示してるようで印象深い。

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また、薬物や盗撮などで何回も逮捕された田代まさしを主人公にしたファミコンゲーム『田代まさしのプリンセスがいっぱい』というゲームも、前述した『鏡の国のレジェンド』と同じ年に発売されている。

このゲームのキャッチフレーズは「大切なものは勇気。守るものは愛。下心はぜーんぜんナイ」という、その後の彼の行動とは正反対の物が使用されているのが、何とも皮肉な話だ。

ちなみに、このゲームには主人公をスピードアップさせる“女子校生の足”というアイテムが登場したり、エンディングは彼が救出したプリンセス(年齢は小学生前後!)と同棲するという結末だったりと、まるで田代まさしの未来を予知していたような内容となっている。




これらの事例から、有名人をモチーフとしたゲームをじっくりプレイすると、そのモデルの近未来を占うような内容のソフトが数多く存在している。

今後、有名人を主人公にしたテレビゲームソフトが発売されたら、細かい演出にも注意してプレイしてみるといい。もしかしたら、それは、彼らの近い将来を暗示してるゲームなのかもしれないのだから……。

(サブカルライター平山賢司 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

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