シンクロニシティ

亡くなったのは、もう一人の自分!?イギリスで謎のドッペルゲンガー事件

もう一人の自分が現れるという現象、ドッペルゲンガー。

ドイツ語で「二重に出歩く者」の意味を持ち、本人の生霊が抜け出ているとする説や、死の前兆であるとする説など様々だ。文豪の芥川龍之介は死の前にドッペルゲンガーに出会ったという体験をしている。

そんなドッペルゲンガー現象とも言うべき不可思議な事件がイギリスで過去に起きていた。




イギリスに住んでいたある男性が、趣味のバードウォッチングに泊まりがけで出かけることにした。宿に着いて友人に電話すると、電話越しの友人が混乱した様子で叫んだ。

「お前、生きていたのか!?」

訳が分からなかった男性が友人に聞いてみると、スコットランドのケアンゴーム山で発見された登山者の死体が、まさしくその男性と瓜二つだったというのだ。その登山者は身元が解るものを何も持っていなかったのだが、たまたまその場に顔見知りの人がいたため誰なのかが判明した。そして、彼の両親や義理の弟も現場で確認し、間違いなく死亡しているのは男性であると断定したのである。

その電話を聞いた男性は慌てて予定を変更し、死体が保管されているという現場に駆けつけた。男性が亡くなっているものと思っていた両親や家族は泣いて喜んだが、そうなると発見された登山者の死体が誰なのかという問題が残る。

男性もその登山者の死体を確認してみたところ、確かに亡くなった登山者は彼とそっくりの顔に体格であった。それだけではなく、亡くなった登山者の身につけていた防寒具や服、時計から下着に至るまで、全てが何もかも男性の持ち物と同じだったのである。

ドッペルゲンガーかと思いきや他人の空似であったり、どれだけそっくりな人でも違うところは少なからずある。だが、今回のように本人の分身のように、着ているものまで全てが同じだったケースは非常に珍しいと言えるだろう。




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(田中尚 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)