文豪が出会ってしまった「もう一人の自分」芥川龍之介のドッペルゲンガー体験

自分とまったく同じ、瓜二つの人間が出現、目撃したりばったり出会ってしまう現象・ドッペルゲンガー。

ドイツ語で「二重に出歩く者」の意味を持ち、その人の魂が出ている生き霊の一種だとか、本人が出会うと死が訪れる等と言われている。

このドッペルゲンガーは多くの人が体験しており、歴史上の偉人たちや著名人の中にも事例が存在している。

日本で有名な事例は文豪の芥川龍之介のケースだろう。



彼が自殺した直後、1927年に発表された小説「歯車」では、主人公に迫る謎のレインコートの男が出てくる。やがて主人公はもう一人の自分がいるという強迫観念や、黄色に対する異常な嫌悪感、様々な幻覚を見るようになる。

やがて主人公はもう一人の自分であるドッペルゲンガーが自分を殺しにやってくるという恐怖にかられるようになる。しかし、話はドッペルゲンガーが本当にいたのかどうか解らないまま終了する。

芥川龍之介の文学を研究している人々によれば、これは芥川本人の実体験を踏まえて描かれたものだとされている。事実、芥川は彼に似た甥に怯えていたという話もある。

そして彼は「歯車」を執筆した年に、友人に遺書を遺して服毒自殺してしまう。

果たして彼は、ドッペルゲンガーに出会い死期を悟ってこの作品を著したのか。それとも、この作品がきっかけになって死を選んでしまったのだろうか。

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芥川龍之介 生前の映像 昭和2年(1927) Ryunosuke Akutagawa




(田中尚 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

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