「五芒星」は流れ星を連想させる形だが、この単純な図形の中には最も美しいとされる「黄金比」が多く潜んでいるだけでは無く、世界中で「守護」を意味する。
図形として用いられている。五稜郭に至っては外からの攻撃にも自由自在に攻防出来る形として、ヨーロッパに実際にある城塞都市の形をヒントに作られた。星形の五角形は「守護」「攻防」として世界の戦いの歴史に重要な意味を持つ形だ。日本の陰陽道では一筆で描ける事で魔物の入り込む余地が無いという意味もある。
古代の日本では「鬼」が出入りをする場所・忌むべき方角に神聖な物を配置して「陰気」を押さえ込んだ。その強力なパワーが存在している場所をパワースポットと呼ぶ。陰気の力を封じ込める神聖な力で、その地に赴く人の身体に循環している「気」に影響を与えるようだ。訪れる前と、後では気持ちに変化が現れる。
五稜郭タワーはその五稜郭を眼下に、函館の街を一望できるタワーである。五稜郭の激動の歴史に触れられる事はもちろん、2006年には立て替え工事をされた事で、旧五稜郭タワーの約2倍の高さを誇り、眼下に広がる五稜郭の五星形がよりくっきりと確認できるようになった。
図形一つで相反する二つの力が存在し、魔力を跳ね返す形の五芒星。世界的にも神聖な意味を持つ図形の姿をした五稜郭の中心で、広大な北海道の街を一望すれば心は開放され、癒される事だろう。五稜郭タワーでその力を感じてみてはいかがだろうか。
(山口敏太郎 ミステリーニュースステーション・アトラス編集部)