お稲荷様の御利益!パワースポット「王子稲荷」と「箭弓稲荷」

日本では古来よりすべてのものに神が宿るというアミニズムを基底にした宗教観が根付いていた。そのため、人間にとって有益となる動物や人間よりはるかに強い動物が神格化され、神の眷属や遣いとされて信仰対象となることも多かった。

例えば収穫した農作物を食い荒らしてしまうネズミを仕留めるキツネは、農耕や豊穣の神と同一視され、またシルクロードを経て日本に入ってきたインド神話由来の神々が習合されていき、稲荷神として広く信仰されるようになった。農耕の神であるため、お稲荷さんを祀る神社は日本全国に存在するが、中には独自の伝説やご利益を持つ「稲荷社」も多い。




東京都の王子稲荷は江戸の稲荷の総本宮であり、毎年多くの稲荷神社の狐達が大晦日になると王子稲荷の古榎のもとに集まり、自らの装束をあらためるとされていた。そのため、大晦日には王子稲荷の近辺はおびただしい狐火で照らされ、当時の人々はこの狐火の燃え方で翌年豊作になるかどうか吉凶を占ったという。現在、王子稲荷では大晦日の晩に狐に扮して行列を行う祭が行われている。

また、埼玉県には日本三大稲荷の一つともされる箭弓稲荷が存在する。創建は和銅五年(712)年、元は野久稲荷と呼ばれていたが、平安時代中期に平忠恒常が謀反を起こした際、朝廷から討伐のために派遣された源頼信が戦に備えてこの稲荷社で夜を徹しての先勝祈願を行った。すると明け方の空に箭(矢)の形をした雲が現れ、敵を射るかの如くに飛んで行った。これぞ神のご加護と奮い立ち、自ら先陣を切って攻め込み三日三晩の戦いの末勝利を勝ち取った。

頼信はこの勝利を野久稲荷のお陰とし、社殿を建て替え「箭弓稲荷」と呼ぶようにしたという。それから現在に至るまで、箭弓稲荷は五穀豊穣や商売繁盛、勝利にご利益のある神社だとして多くの人々の信仰を集めている。現在では「箭弓」がスポーツの「野球」に繋がることから、多くのスポーツ関係者、特に野球関係の人々が訪れ試合の勝利やスキルアップを願っていくという。

(田中尚 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

※画像は箭弓稲荷神社HPより




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