宇宙人と言えば、今ではその大半が「小柄で頭が大きく貧弱な体、全身が灰色(または銀色)で大きくつり上がったアーモンド型の黒い目」という「リトルグレイ」タイプがほとんどだが、数十年前は目撃者によって宇宙人の姿が変わるほど、実にバリエーション豊かな姿をした宇宙人の目撃証言があったものだった。

中でも多くの人にトラウマを植え付けたであろう容姿と特徴を兼ね備えた宇宙人の一つは「フラットウッズの宇宙人」、または「3mの宇宙人」だ。

フラットウッズ・モンスター

フラットウッズ・モンスター

身長は3メートル超でロボットのような四角いボディーを持ち、体は緑色っぽく、真っ赤な顔に、スペード型か修道女の制服のような形の被り物を被っていた。巨大な目は青みを帯びながらオレンジ色に輝き、「シューッ」という奇妙な音を立てて、鋭いカギ爪のある指をしていた。また、腰から下は襞のある緑の衣服を着ていたとされる。更に、この生物が出現した時、当たりには異臭が立ち込めたという。

1952年9月、アメリカのウエストバージニア州フラットウッズにて、燃え盛る飛行物体が森のなかに落ちていったのを見た現地の子供達が集団で目撃、飛行物体を追って森の中に入った子供たちの前に前述の怪物が姿を現した。逃げ出した子供たちの話を聞いた大人や警察が現地を捜索、後日メディアで取り上げられたことによってこの事件は大きな注目を集めることになる。

なお、この事件を取り上げたテレビ番組で登場した再現イラストが、「3メートル宇宙人」の有名なビジュアルを形づくった。後に、超常現象研究家の・グレイ・ベイカー氏がイラストを現場の背景と合成し、あの有名な現場写真が生まれることとなる。

フラットウッズ・モンスター2

この「フラットウッズの宇宙人」の話は昭和のオカルトや怪奇記事でUFOが取り上げられると、必ず掲載されるほど有名な話でもあった。見た目の恐ろしさに加え異臭を伴って現れる特徴、3mという巨大なサイズ等から当時の読者(特に低年齢層)に多大なトラウマを植え付けたものだった。だが、この怪獣的な造形の宇宙人の姿は、実は目撃者である少年たちが実際に目の当たりにした宇宙人とはかなり姿が違っていたのだという。

1990年、ジャーナリストのフランク・C・フェシーノ・ジュニア氏の現場再調査でより目撃証言に近い宇宙人の姿が再現された。実際のビジュアルは、四角い体に赤く光る目玉のようなものがついているだけで、宇宙「人」と言うよりロケットを擬人化したような印象を受ける、よりロボットに近いものだったと判明している。

現在では、このフラットウッズでの目撃証言に関しては諸説あり、まず彼らが目撃した飛行物体は当時別の地域でも確認された流星だろうということ、また集団ヒステリーや恐怖からくるストレスが異臭や恐ろしい生物の姿を想起させたのではないかとされている。しかし、真実が明らかになった現在でもその体験談のインパクトは、色褪せることはないのである。





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